Biological Data

生物学的データ

Biological Data 生物学的データ

表面性状/骨生着および骨芽細胞の増殖と分化について

チタン表面のイオンボンバード処理により骨芽細胞前駆細胞の増殖と分化を促進

チタンプレート上に整列した骨芽細胞
(非脱灰研磨切片)

チタンプレート上における骨芽細胞前駆細胞(MC3T3 -E1)のSEM写真。骨芽細胞は、培養開始1時間後においてチタンの凹凸突起部に偽足を伸ばして付着し、緊密に配列していました。

イオンボンバード処理により、培養開始初期から骨芽細胞前駆細胞(MC3T3-E1)の付着細胞数の増加が見られました。

イオンボンバード処理により、培養開始初期から骨芽細胞前駆細胞(MC3T3-E1)の付着細胞数の増加が見られました。

ウサギを用いた動物実験/インプラント表層部の骨形成について

フィクスチャー表面での未分化間葉系細胞の骨芽細胞への早期分化と迅速な骨形成を実現

インプラント埋入後の骨の再生を検証するために、オクタフィックスを生後20週令のウサギ(雌:ヒト年齢換算約35歳)の大腿骨骨幹部へ埋入し、皮質骨および骨髄内におけるフィクスチャーへの直接的骨形成を検証しました。

プラットフォーム・シフティング部への骨形成:

既存の皮質骨よりプラットフォームシフティング部への旺盛な骨形成が観察されました。

骨髄内における骨形成:

チタン表面に骨芽細胞が連続配列し、フィクスチャー表面にダイレクトに良好な骨が形成されます。(矢印)

骨フィクスチャー横断面:

骨梁の少ない骨髄内部において、フィクスチャーを取り巻くように新生骨が形成されます。(矢印)

μCT撮影による骨質の評価:

骨髄内においてフィクスチャー周囲へ旺盛な骨の新生が観察されました。皮質骨からの骨伝導形成ではなく、骨髄内におけるフィクスチャー周囲への直接的な骨形成が観察されました。(点線範囲)

フィクスチャー周囲への形成骨量の評価: 他社のものと比べて、埋入後2週目の早期より旺盛な骨形成が見られました。

(松本歯科大学大学院健康増進口腔科学講座 八上公利 准教授、口腔生化学講座 宇田川信之 教授、中村美どり 准教授より提供)